NAISTに入学する前にどっか遊びに行こうかな〜と考え、前々から気になっていたエストニアに行くことにした。
エストニアに行くにはフィンランド直行の便に乗り、エストニアまで船で行くのが良いみたいなので、フィンランドも観光していくことにした。
ヘルシンキはフィンランドの首都。とてもきれいな街で、物価はヨーロッパで最高レベル。食べ物は・・・日本人の口には合わないかも。
Linuxの生みの親、Linusの故郷でもあり、少し前まで携帯で全盛を誇っていたNokiaもフィンランド生まれ。
人口が少なく、かといって資源がないのに経済が豊かな国はITが強い国が多い。というかそれしか方法がないのだと思う。
北欧らしく、愛想笑いみたいなのは一切ないので冷たく見えるが話してみるとみんな優しい。電車も静か。
日本人ににてるなあと思う瞬間もちらほらある。ただ背の高さは似てない。(2mくらいの人がそこら中にいる)
Airbnbで個人的にツアーをしている人がいて、3時間ツアーを申し込んだ。6人までとのことだったが、結果的に参加者2名。
(2018/9時点でヘルシンキでAirbnbの「体験」を行っているのはこの人だけなので検索すればすぐヒットする)
これは控えめに言って最高だった。
そのガイドの方はもともとトルコ出身なんだけど、ヘルシンキで博士まで採ったということでめちゃめちゃフィンランドの歴史や文化に詳しかった。
(たぶん一般的なフィンランド人より知ってる)
英語なのだけど、こっちに合わせてゆっくり目に話してくれるし、聞き返しても嫌な顔ひとつしないので、かなりおすすめ。
「3時間で約4000円」と物価の超高いフィンランドでは格安だと思う。最大でも6人のツアーで1対1になることも結構あるみたい。
今まで旅行ではなんとなく見ていた教会とかが歴史を踏まえると全然違って見えた。
色々聞いたけどびっくりしたのは
- 国民の半分くらいは政府や国関連のビジネスに従事している。
どういうことかというと、公共交通機関のアプリのように国民全体で使うようなサービス(ソフト、ハード含め)は国手動で行うということ。もちろん企業間で競争させるし、政府もテクノロジーに明るいので、アプリひとつとってもすごく使いやすい。日本の政府が作るクソアプリとはぜんぜん違う。
官邸みたいなとこがあるんだけど、警備員も二人だけ。
朝に散歩とかしてるらしいけど、警備員もなしらしい。
「大丈夫なの?」と聞くと「フィンランドの政府関係者は一般人と違いはないし、ただの代表。そしてその体制にフィンランド人は誇りを持っている」
とのこと。なかなか珍しい国だ。
- 観光客が殺到している教会は実はそこまで歴史的には重要な場所ではない。
一つ、観光客が殺到している教会があるんだけど、ガイドによると歴史的にあんまり重要な場所ではないらしい。
「見た目は確かに古い感じでいいんだけどねー」とのこと。
これ、最初知らなくて電車とかバスで混乱した。しかもフィンランド語はヨーロッパ人でもまず読めないらしい。
他にもあったけど割愛。ヘルシンキに行くときには是非オススメのツアー。
そのへんの旅行会社のより全然良いと思うよ。行きたいとこ言えば柔軟に変えてくれるし。
サウナ
フィンランドと言えば「サウナ」ということで、最後の出発日に慌てて入りに行った。
僕が行ったところは観光客もよく来ているところで、サウナ自体は水着で男女混合ということ以外、あまり違いはないのだけど、
一つだけ違うのは「池が目の前にあってサウナのあとはそこで体を冷やすこと」
危ないので飛び込みは禁止だったけど、これがめちゃくちゃ冷たい。僕はもともとサウナが苦手なので結局いたのは30分ちょい。
今回最大の目的地、エストニア。場所は首都のタリンと、精神的な首都(日本の京都みたいなもの?)のタルトゥに行ってきた。
性格は基本的にはフィンランド人と似てる感じ。
見た目静かそうだが話してみると良い人。食べ物は・・・この辺りで現地食は諦めだしてケバブとか食べてた。
発展途上の国
日本ではエストニアは「超電子国家」と言われたりするが、フィンランドに比べると正直そこまでかなーという印象。
ただポテンシャルは感じさせる。フィンランドが「完成された国」だとすると、エストニアは「これからの国」という感じかな?
物価はフィンランドの半分〜2/3くらいなので滞在はしやすい。
せっかくだからフィンランドのIT系の最高峰だという、タリン工科大学を見に行ったんだけど、土曜日だということをすっかり忘れていて、人がまばら。
大学訪問するなら平日にしましょう・・・。
通信環境が良い
さすがに電子国家というだけあって、そこらへんのwifiでもけっこうな速度が出る。
日本は通信インフラが強いのだけど、そこまでの違いは感じなかった。(というか人口が少ない分、ネット環境だけならエストニアのほうが上かな?)
少し時間があまりそうだったのでラトビアにも行ってみた。
バルト三国では一番発展した首都リーガを持つと言われるラトビア。人は上2つの国より少し陽気な感じ。
食べ物は3カ国の中で一番美味しかった。
(Airbnbのホストがアジア人を何度も受け入れたことがある人で、その人が勧めてくれたとこばっかり行ってたのもあるけど)
エストニアよりも観光向きという感じ。
全体的な感想
天気が悪い
たまたまかわからないけど、行ってる間ずーと降ったりやんだり。あと9月末なのにすでに10〜15℃くらい。冬は-20℃になったりするらしいので、冬に旅行はおすすめしない。
建物に入ればとても暖かいので、ヒートテックなどを着込むのでなく、羽織るものを中心にしたほうが良い。
街が趣がある
中世のヨーロッパの建造物がかなり残っているので(もちろん戦争である程度なくなったものもあるが)、街並みは綺麗。
道はレンガや石造りが多いので、キャリーケースは傷つくと思っていったほうが良い。
Final Fantasyみたいな世界かな? 天気いいともっと最高だったろうになぁ
英語がきれい
3カ国とも本当に英語がきれい。
これはもちろん教育のおかげでもあるんだけど、人口が少ないのでサービスを作る際に内需だけでは保たないという必然性もあるらしい。
若い人なら英語は通じると思っていい。
高齢社会
日本と同じようにお年寄りが多い。
にもかかわらず、エストニアのように世界から注目されている国もあれば、フィンランドのように一人あたりGDPが最高レベルの国もある。
何が違うかと言うと(完全に僕の意見だけど) 社会が子供の教育にお金を使っているかどうか の違い。
日本では「親が子供に金を使う」ことはあっても「社会全体で子供を支えるシステム」は足りていない。
これらの国はまさに「子は国の宝」を地で行っているなと感じた。
かと言って高齢者をないがしろにしているわけでもなく、福祉関連も手厚い。
日本は「家庭の問題はその親や子供の責任」という意識が強すぎる気がするけど、真似できるところは真似したほうがいいと思う。
こっちの人もいらないと言っている「サマータイム」なんか導入する前にね。
仕事に対する意識の違い
この辺りの国の人は危機感がとにかく強い。隣に大国があるし、人口も少ないのでとにかく独立精神が強い。会社が60歳まで潰れない保証なんて一切ないことを知っている。
中国などのアジアから学ぶことももちろん必要だけど、「少子高齢社会」として2歩も3歩も先をゆくこの国たちから学ぶことも多い気がした。
知識欲が貪欲
これはフィンランドの話で他の国はわからないのだけど、フィンランドでは超立派な図書館が到るところにある。上の写真は小さな町の一角にあるやつ
本を一冊借りられると著者は25セント(だったかな?)得られるというシステムがあるので、政府が読書を推奨していることが分かる。
1人あたりの本の年間貸出数の平均は30冊らしい。
ちなみに日本人は社会人の年間平均読書冊数が3冊。。。。
Airbnbを海外で使ったのは今回が初めて。カウチサーフィンは学生の頃よく使っていたのだけど、精神的にはAirbnbのほうがだいぶ楽かな。
お金を介する分、あまり気を使わなくて良いのが楽。
カウチサーフィンは基本無料で善意で行っている方がほとんどなので、仲良くなりやすいし、めちゃめちゃいい人が多いのだけど、
その分、こっちからも何かしらの「価値」を提供しなきゃいけない。
とにかく現地の人と仲良くなりたいし、コミュニケーション力にも自身のある人はカウチサーフィン。
ある程度の距離感を持ちつつ、現地の人とコミュニケーションを取りたい人はAirbnbっていう感じかな?
ちなみにカウチサーフィンだと、一緒にご飯行くとだいたいこちらが奢ることになるので、金額的にはさほど変わらないことが多い。
今回、Airbnbを使ったのは全部で6ハウス。当たりは5/6でほぼ当たり。基本最高だった。
最初だけ大外れで、まさかの紙がなかった。紙って?あの紙だよ!カミ!!!
トイレ入った瞬間に気づいて事なきを得たんだけど、ホストが旅行に行ってたので要求することもできず、結局20分歩いて買いに行った。
たしかに3日位前に「僕たち旅行行くから好きに使って。ヘルパーの人がもしかしたら物とか使っちゃってるかも」とメッセージが来ていた。
だけど「まあ無いって言っても、タオルとかシャンプーがないだけっしょ」くらいに見くびっていた。
(Airbnbの説明欄にはそれも用意してあるって書いてあったけどね!!)
さすがにムカついたので、Airbnbでのレビューを低くして理由も書いといたら、あとで「二度とくんな」とわざわざ個人的にメッセージが来た。
「行かねーよ!お前のとこなんて!二度と行くか!!!」と返しかけたが、不毛そうだったのでやめた。
こんなこと書くと誤解させそうだけど、他のところはすごく良かった。もちろんホテルより安いし、フレンドリーな人も多い。
旅行先でスーパーホストが空いてたら迷わずそのホストを選ぼう。たいして値段は変わらないのでケチらずに。
教訓:Airbnbでレビューがたくさんついているのに、「スーパーホスト」になってない人には要注意。
飛行機の中
名古屋から行きの10時間、飛行機の中では隣の方がとても気さくな人で、けっこうしゃべっていた。
なんでもイタリアで焼き物の個展を開くらしい。謙遜されていたが、すごい人オーラがビンビン出ていた。話しかけてみるもんだ。
写真って・・・
写真はあんまり撮ってない。。
だってgoogle検索したほうが絶対僕が撮ったやつよりきれいな写真だし。(←本音はめんどいだけ)
あとヘルシンキとかだと団体さんのバス観光があるんだけど、観光地で同じポーズ、同じ場所で何枚も撮るのどうなんだろう?
いや写真撮るのは良い。それは記念になるし良いと思うんだけど、同じ写真そんなにいる?
「心配しなくても、そんな1,2秒であなたの顔、変わんないよ?」
と言いたかったけど、がまんがまん。
やばい、最後のほう、文句ばかりになってしまった。
ヨーロッパは初めてだったけどすごい良かった。
とにかくフィンランド(ヘルシンキ)は乗り換え無しで日本から1本で行けるのでおすすめです。
ではまた