「AI」って言葉が嫌い 〜teratailのMANABIYA1日目〜

ITエンジニア特化型Q&Aフォーラムteratailのイベント
MANABIYAの1日目に行ってきました。

manabiya.tech

 

アーツ千代田3331という廃校をアートギャラリーにしたという素敵な会場でした。
たぶんこのイベント目的ではないであろうおばあちゃんたちが「懐かしいねぇ」と言って見学されていました。僕の出身小学校も将来廃校になった時こんなふうになったら素敵だなあと思います。

 

拝見・体験したイベントは

  1. テクノスポーツHADO体験ブース
  2. DeNAにおけるAIの取り組み
  3. テックリード/リードエンジニアとしての生存戦略
  4. AI屋さんの1日
  5. AI関連者のCrossSession

の5つです。

 

1. テクノスポーツHADO体験ブース

とにかく面白かったです!!

meleap.com

HADOはVR界隈では有名ですよね。
個人開発のVRゲームは体験したことあったんですが、ちゃんとゲーム感があるのは初めてでした。また最初の方に行ったせいか他の参加者がおらず開発会社の方が一緒にやってくれました。ラッキー

他のVRでも横に動く動作があるゲームは多い気がしますが、縦(前後に進む)の動きと上下の動き(しゃがむとか)が新鮮でした。まさに3D!

本当にとても面白かったのです!!!!が・・・ボロ負けしました。。。そりゃ開発者には負けるよね
もうちょっと手加減してくれればいいのに!!!!!!!!

←たぶんめっちゃ手加減してくれてた。あとけっこう疲れました。

 

2. DeNAにおけるAIの取り組み

DeNA AI研究開発エンジニアの内田祐介さんのトークセッションです。
研究出身の方で今は研究・開発両方を行っているとのこと。
「そもそも学習できるのかを考えるのが大事」とおっしゃられて「うんうん」と思って聞いてました。
内容濃かったです。
ただ自分の力量不足でちょっとわからないところありです。スライド、アップされないかなあ

 

3. テックリード/リードエンジニアとしての生存戦略

メルカリCTO名村卓さん、トレタCTO増井雄一郎さん、Speee CRuby committer村田賢太さん、メルカリVP of Engineering是澤太志さん
という有名どころばかりのクロスセッション。

みんな小学生の頃からコーディングしていたという強者です。

名村さん(だったかな?)がおっしゃってた
「常に、今やってること・終わったばかりのものが最高の出来だと思っている」
というのが印象的でした。
「1年前のコードとか恥ずかしくて見れない」だそうです。

それを受けて増井さんが
「ウチでは採用時、自分(増井さん)の昔のコードを見て何がクソコードかレビューしてもらっている」
とのことw

4. AI屋さんの1日
ヤフオク!開発本部/サイエンス部の河合俊典さんのセッションです。
カテゴリ的には「AI」のセッションですが、河合さんは
「AI」ってカテゴリに入れられたくなかった/使いたくない
とのことでした。これすごくよく分かります。

河合さんはセッションの中で機械学習において
「研究・分析・モデリングは違う!」
とおっしゃられていて、分かれているものだと強調されていました。
イメージとしては分析はデータサイエンティストが、モデリング機械学習エンジニアがやるものですね。もちろん、またがって行う人もいますが。

河合さんの名言

機械学習できる人がほしい!」は「JavaScript書ける人がほしい!」と同義


5. AI関連者のCrossSession

  • 機械学習でなにか作るのではなく、なにか作りたいものがあって機械学習を使えるかを考える」
  • 理想と実態はかけ離れている→PAYできない
  • AIがブレイクスルーが起こるのはこれからじゃないか

という「AIすげぇ」的な話でなく、あくまで機械学習はツール。
今のところまだまだ限定的だけど、将来ブレークスルーが起きるんじゃないか(起こってほしい)
という話でした。

「あとAI進むとエンジニア(orプログラマー)いらなくなるんじゃないの?」
というテーマに対しては
「作り手なので、むしろ消えるとしたら一番最後じゃない?」
という議論が展開されていました。

これは僕もそう思います。
ただ僕の考えとしてはその中でもアルゴリズムの根幹を考える「研究者」がいちばん最後まで残るのかなあと思っています。(全部の仕事が消えるならね。)


全体的な感想
AI関連を中心に見てきましたが、とても勉強になるイベントでした。
あえて不満点を上げるとしたら人数の割に会場がちょっと小さいかなぁ

そしてHADO面白い!